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 ギターリペア・音楽の話題など。素人リペアマンの備忘録。僕の失敗で癒されて下さい(´・ω・)

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雑記 ギターメーカーの法的保護

  27, 2016 20:36
うーむむ・・・。
今CAD講座を連載中なんですが、その中でやはり既存の製品のコピー製図を書く。
という話が出てきます。
ストラトならストラトをそのまま真似て作る。
私のような世界中のアマチュア製作家がやってることですが、
当然Fenderには無許可でやってます。ノーライセンスです。
そこで色々と思い悩むのです。

キッカケは奥村氏のブログでした。
参考サイト:奥村健治アコースティックギター製作 IN ロンドン「マーティン社がヘッドストックを商標登録」
詳細はご覧頂くとして、まず商標とはなんぞや?
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
商標法第二条には
この法律で「商標」とは、人の知覚によつて認識することができるもののうち、文字、図形、記号、立体的形状若しくは色彩
又はこれらの結合、音
その他政令で定めるもの(以下「標章」という。)であつて、次に掲げるものをいう。
一  業として商品を生産し、証明し、又は譲渡する者がその商品について使用をするもの
二  業として役務を提供し、又は証明する者がその役務について使用をするもの(前号に掲げるものを除く。)

----------------------------------------------------------------------------------------------------------
とあります。

コレまで100年近くもの間マーチンはお手本にされる事を事実上容認してきたのですが、
ここに来てこの措置を取らざる得なかった。
中国の劣化コピーがマーケットを荒らすのみならず、品質があまりにヒドイので
築き上げてきたブランドがダメージを負うとの考えでしょうか?

ギターメーカーにとってコピー製品が痛手になる理由は主に2つ。
単純に本来自分とこの商品買ってくれたであろう客層を取られてしまう。(営業権の侵害)
コピーが自分達の意図しない音・品質でユーザーに届いてしまいブランドが成立しない。(商標権の侵害)

という事なのかなぁと考えます。
これらがメーカーにもたらす経済的損失は当然、個人が責任持てるような範囲ではありません。
だからという訳ではないですが、これまでメーカーが個人製作家や年間生産台数の少ないガレージメーカーなどを
訴えるという事はしていません(モチロン彼らがコピーを作っている訳ではないという理由もあるのですが)。
対象はあくまでロゴまでそっくりコピーして販売する悪質なメーカーです。
このような状況なので、恐らく趣味で製作している世界中のアマチュアにメーカーがアクションを起こす事はないと思います。

が、しかし。
「俺らアマチュアが別に何作ろうがOKじゃん?」
というのが肯定される訳じゃない。
仮に私が全力でストラトを作り「FenderUSA」のロゴを入れた場合。
そこそこギターを知っている人ならシリアルを見るまでもなく偽物だと判るでしょうが、
然程詳しくない人は疑う事なく「おお、これがFenderのギターか!」と思うでしょう。
ユーザー目線で言えば、トンでもない話ですよね。詐欺です。
私も以前は無邪気に考えており、Fenderのロゴを入れようかな?
とか本気で考えてました。(ネット探すとFenderロゴのイラレデータがあったりします)
考えが至らなかったなと思います。
以降、私はブランド名として「楽律」と入れるようにしました。

マーチンの商標問題などをクリアするには至りませんが、
このオリジナルのロゴを入れるという行為が大事だと思うのです。
自分の名前でも、何かしらの屋号でもマークでも何でも良いのです。
これはオリジナルのそれとは違うギターですよ
とハッキリ示すのです。誰にでも判る形で。
そういう姿勢が自分の好きなブランドを守る事に繋がると思うのです。

もう一つ。
仮にロゴをコピーしない事でクリアになる問題だとしても、
製図をアップロードすることの是非はどうでしょうか?
CAD講座を書いていて思ったのは、私のやってることが既存製品の
劣悪コピーを増長する事に繋がらないかと危惧してしまいます。

我々アマチュアが憧れのギターのコピーを作るという行為は本来、純粋でパワフルで
決してメーカーを軽視するでなく(むしろ尊敬して)行われるものです。
ましてや劣悪なコピーを作ってユーザーを騙し財を蓄えようとする
姑息な連中
と一緒にして欲しくない。
でもメーカーから見れば、私の想いもエゴに過ぎないのでしょうか。
同じ穴のムジナなのでしょうか。
悩んでしまいます。

製図をアップロードする事に正当性はない。しかも
製図をアップロードしている以上何らかの形で悪用される可能性もある
ネットは世界を駆け巡ります。
私のしている行為が著しくギターメーカーの利益を損ねてしまわないか?
悩んでしまうのです。
考えすぎでしょうか?
「お前ごときの製図が出回った所で状況は変わらんよ」
と言う声が聞こえて来そうです。
いずれにせよ、私自身が「やっぱこれはNGだ!」と結論付けたら
いずれ製図関連のページを全部消去するかもしれません

なんとも取り留めの無い文章になってしまいました。すみません。

ギターが紀元前数千年から引き継がれ発展してきた楽器(リュート含む)である背景を思えば
どの時代のどんな作り手の作品も完全なオリジナルとは呼べないのかもしれません。
しかし、どの時代においても画期的な発明をしてギターを発展させたキーマンがいます。
ここ100年を遡れば、アントニオ・デ・トーレス、C.F.マーチンといった至高の職人、
レオ・フェンダー、レス・ポールなどの強力なイノベーター達がいます。
彼らの作ったギターに憧れ模倣し、越えようとしているすべての製作者にとって
この先も幸せな時代となっていくことを願ってこの駄文を締めたいと思います。
torres2.jpgs-01-timeline-images.jpgLeo_Lab_F100_index.jpgs-lespaul2.jpg
(左からAntonio de TorresChristian Friedrich Martin Leo FenderLes Paul)

甚だ個人的な見解を長々と書いてしまいましたが、読んで頂き誠にありがとうございました。
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Comment - 2

かわせ  

う~ん

なかなか難しい問題ですね~

ある意味もうスタンダードとして確立されている部分も多く、考えすぎると何も作れなくなってしまうし、、、

ただ希望的な意見ですがいいものを作るために真似してでも切磋琢磨して頂戴、でもユーザー騙すのはだめよ。という大らかさなのかなと思っています。

こーの氏はデッドコピーではないですよと謳っているし、レッドブックなんかにもいろいろ載ってるし

うーん

Edit | Reply | 
travispitz  

No title

>かわせさn
そうですよね。
考えすぎてなんも作れなくなったら意味無いですよね。
ウンウン。

まぁ正直なとこ、仮にメーカーに「作るな!」
と言われても作っちゃうんだろうなぁ(笑)

Edit | Reply | 

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