FC2ブログ
POST
 ギターリペア・音楽の話題など。素人リペアマンの備忘録。僕の失敗で癒されて下さい(´・ω・)

スポンサーサイト

  --, -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

雑記 Hot Hide Glue(ニカワ)を使ってみる

  12, 2017 13:10
世界中のルシアー動画をYouTubeで拝見すると、
アコースティック、スパニッシュを問わず頻繁に登場するHotHideGlue。
最初に存在を知ったのは確かstewmacの動画だったかな?
使ってみたくてスグLiquid Hide Glueを買ったのですが、コレと
HotHideGlueは別物だと知ったのは後々の事。
今回00-styleのアコギ4本の内1本だけニカワでネックとブリッジを接着しました。
何故か!?と問われれば「やりたかっただけじゃ( ゚Д゚)!」
と明確に答えられるほどに、欲求と作業効率が反比例しております。
というわけでHot Hide Glueに触ってみたかっただけの記事スタート!
長くなりますがご容赦下さい。

現在ギター製作者ご用達接着材として地位を確立してい居るのが以下の3つ。
1.タイトボンドⅠⅡⅢ(フランクリン社)
2.Liquid hide Glue(フランクリン社)
3.Hot Hide Glue(Mohawk社など)


1.はお馴染みタイトボンド。扱いやすさ、安定した品質、接着強度、「音」への影響
全てにおいて高いレベルでまとまっていると評判です。
私もずっと使ってきましたし、これからも使うでしょう。信頼してます。
製作者ごとに考え方が違うのでどちらが優れているという論議に意味は無く、
それぞれの特性を理解していきたいところ。
実際タイトボンドと膠を使い分けていらっしゃる方が多く、
「古楽器製作家の思うこと いろいろ 製作法 ⑥ 接着剤」
様の記事は中々考えさせられます。

2.は液体ニカワというもので、ニカワの欠点である加熱の手間、オープンタイムの短さ
を補う目的で商品化されたものだと思われます。
がその詳細な正体は良く判りません。主成分は天然のニカワと水なのでしょうが、
常温で液体化させるのに何を入れているのかわかりません。
化学の知識に長けた方なら予測は付きそうですが、まぁ企業秘密なんでしょうね。

さて今回は3のお話。いわゆる膠です。
一説にはタイトボンドより接着強度が高いと言われますが、
それは色んな条件下においての話であって、膠を使えば必ずタイトボンドより強度が上がる訳ではないようです。
その条件とは
1.2.5倍の水でふやかす。
2.湯煎で60~70℃に温める。
3.長時間加熱しない。
4.しっかり圧力を掛ける。
です。
これは先ほどの「古楽器製作家の思うこと いろいろ」ブログ様から勝手に引用させて頂きました。スミマセン
他の木工に関わる方々もほぼほぼ同様の内容のようです。

兎にも角にもスタートです。
ダンおじさんのレクチャー動画も参考にチャレンジしたいと思います。


IMG_00_920.jpg
で、これがstewmacで買ったHot Hide Glue。

IMG_00_921.jpg
まずは湯煎の準備。
100均で買ってきた蓋付きガラス瓶。
ステンレスの灰皿は「コレに水を入れて下からガスバーナーで熱したらどうかな?」
と思って買ったもの。結局使いませんでした。あ、いや灰皿として活躍し始めたけどね( ゚Д゚)ノ
まぁコレで60~70℃に保つのは難しいな・・・と。

IMG_00_922.jpg
で、色々やってみて落ち着いたのが、使い古した鍋とIHヒーター。

IMG_00_923.jpg
パナソニック KZ-PH33という機種です。
今回は家にある材料で済ませることが出来てラッキー。
前にネットで熱燗をつける酒燗器なるものが良いと見た気がします。
60℃くらいを維持できればホントに何でも良い訳で、色々試してみるのも面白いかと。

IMG_00_924.jpg
一番弱いとろ火設定で62℃。
室温28℃くらいでした。

IMG_00_925.jpg
いよいよ作っていきますよ~。
中はこんな感じ。
ザラメのようです。

IMG_00_927.jpg
固形ニカワを計量カップで10cc線の所でいれて
IMG_00_926.jpg
水は10ccを2回。計20cc入れてみました。

IMG_00_928.jpg
小一時間するとこんな感じに。
ダンおじさんは「タピオカのようなイクラのような」と表現してましたが、
ちょっと水が多すぎじゃないか?・・・という感触。

IMG_00_929.jpg
湯煎にかけてみると、かなりシャビシャビでトロミ感がない。
というのも色んなHow to use HotHideGlue動画見ると、みんな多少のドロミがあるのです。
やっぱ水が多すぎたのかな?

量ってみます。
IMG_00_947.jpg
秤がこんなのしかなく精度はめちゃドンブリですが、10cc線まで入れた固形ニカワは6g(スプーンが18g)
水10ccはほぼ10g。6:20=3:10となり約3倍強の水を入れた計算になります。
いやダンおじさんがミキシングカップで2杯の水入れてるように見えたんでそうしちゃったんですよ。
良く聞くと「1オンスのグルーに2オンスの水だよ」ってちゃんと重さ基準で言ってます。
なのでこの場合12gの水で2倍となります。

IMG_00_930.jpg
作り直しました。
実際には12gではなく13gちょい入れてみましたが、無事タピオカみたくなりました。

IMG_00_931.jpg
湯煎にかけて15分ほど。
粘度はこんな感じ。といっても初めてなのでコレで正解なのか判りません。
たぶん大丈夫・・・であろうという気がしないでもない。

IMG_00_932.jpg
いざ、ペタペタ塗って張り合わせます。

IMG_00_933.jpg
ところが、むむむっ!
浮いている( ゚Д゚)
なぜだ!
ニカワの固化が早すぎてスキマができたのか?
ブリッジ(若しくはトップ板のR)が変化しちゃったのか?

IMG_00_934.jpg
これはイヤだ。
やり直します。
パレットナイフに湯煎のお湯をつけて差し込むと、拍子抜けするほど
簡単にはがれました。
最初にニカワを塗ってから5分以上経ってると思うんですが。

IMG_00_935.jpg
「う~む」と、この状態を眺めてても問題点は明確にならず。

IMG_00_936.jpg
この状態(7~8分かなぁ)ではまだ固化が甘く、柔らかいグミのような状態ではがすことができます。
楽にはがせます。

IMG_00_937.jpg
最後にお湯をつけ絞った布で拭くとキレイに元通り。
この辺りが、ニカワのいい所なんだろうなぁ。

IMG_00_938.jpg
トップ板に合わせて再度ブリッジのR調整。
というか接着前に確認せい!ってこってすよ。
気持ちが完全にニカワに行ってました。

IMG_00_939.jpg
それとどうもブリッジ両端がクランプしずらく、両端の押さえが不安になったので
ジグを造りました。メイプルの端材に穴空けてM8ボルトのタップ切っただけものもです。

IMG_00_940.jpg
あとオープンタイムを出来るだけ稼ぐためブリッジとボディをドライヤーで暖めます。
何気に効果高いです。

IMG_00_941.jpg
接着。

IMG_00_942.jpg
うむ!今度は大丈夫。

IMG_00_943.jpg
さてこんな風にムニムニはみ出たニカワですが・・・

IMG_00_944.jpg
15分もすると柔らかいグミみたいにコロコロまとまってくれます。
塗装面に乗ったのもキレイにとれます。
この辺りはタイトボンドに比べて楽に作業できます。
しかもちょっと楽しいw

IMG_00_945.jpg
最後に湯煎の湯に付けた布でふき取ればさらに完璧に。

IMG_00_946.jpg
ネックの方もニカワで接着。

今回固形ニカワを使って思ったのが、全体的に「楽しい」という事。
湯煎は面倒と言えばそうなんですが、それも何故か楽しい。
はみ出たニカワの処理も楽で楽しい。
じゃこれから全部ニカワで行くのか?と言われたら正直「?」です。
というのも、どうやらタイトボンドに比べより低い温度で軟化するらしいのです。
実際触ってみて「判る気がする」というのが今回得た経験値。
高温多湿の季節が長くなってきた感のある日本において、ニカワは
逆にリスクにもなり得るなと。
それが問題にならない範囲なら積極的にニカワ使いたいですけど、
「このギターが真夏の車中に放置されたら・・・」
とか考えると悩んでしまいます。
まぁ真夏の車中はタイトボンドでもアウトな気がしますがw
関連記事

Comment - 0

What's new?

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。